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【医療視点の家づくり】作業療法士が考える間取り設計の住宅が全国で100棟に到達

  • haprothasegawa
  • 7 時間前
  • 読了時間: 3分

 株式会社HAPROT(本社:広島県廿日市市、代表取締役:満元 貴治)が提唱する「安全持続性能®」を取り入れた住宅が、2022年に第1号を認定して以来、全国の工務店との連携により、2025年7月時点での到達棟数は100棟となりました。


玄関:段差のない設計、椅子・手すりの設置
玄関:段差のない設計、椅子・手すりの設置

■「安全持続性能」とは

 「安全持続性能」は、作業療法士の視点をもとに、住宅内事故の予防とライフステージの変化に対応できる持続性を備えた住宅設計基準です。住環境で発生する転倒・転落などの住宅内事故を予防しつつ、身体機能や家族構成、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる家づくりを目指すため、以下2つのカテゴリーで住宅性能を評価しています。


  • 安全性(住宅内事故のリスクを低減する設計)

  • 持続性(将来の生活変化に備え柔軟に対応)


それぞれの項目について3段階(★~★★★)で評価し、「安全持続性能」の総合評価を発行します。


■家庭内に潜む『日常災害』というリスク

 災害と聞くと地震や台風などの自然災害を思い浮かべますが、実は日々の暮らしの中にも命や健康を脅かす『日常災害』が潜んでいます。

 『日常災害』とは、火傷、溺水、転倒、転落など、日常生活の中で突然発生し、命や健康を脅かす事故のことを指します。発生場所は多くが自宅であり、ニュースにならない規模であっても、本人や家族の生活を一変させる重大な出来事です。 


 

 住宅内での転倒・転落事故は、要介護となる大きな要因の1つであり※1、年齢を重ねるごとにそのリスクは高まります。段差でつまずく、夜間のトイレ移動中に転倒するといった事故はちょっとした不注意ではなく、構造や設計の工夫によって予防できるケースが多いのです。

 一方、子どもの事故も見逃せません。2024年7月に消費者安全調査委員会が発表した調査※2では、6歳未満の子どもが住宅の窓やベランダから転落し命を落とした事故が、1993年から2024年の32年間で134件にのぼることが明らかになりました。このような事故は、不注意や子どもの行動のせいにされがちですが、実際には住宅という環境の側に根本的な原因があるケースが大多数です。

 

 

 「安全持続性能」は、作業療法士が暮らしに即した視点で関与することで、『日常災害』に対する具体的な解決策を住宅業界とともに実現しています。今後も、工務店との連携を強化し、より多くのご家庭に長く安心して暮らせる住まいを届けてまいります。



※1厚生労働省 令和4年 国民生活基礎調査の概況

※2 消費者事故等調査報告書 住宅の窓及びベランダからの子どもの転落事故 令和7年6月24日


【お問い合わせ】

株式会社HAPROT(ハプロット)

担当:満元 貴治

Tel:050-7115-2229

※営業関連のご連絡はご遠慮ください。土日祝の対応可能です。

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